友だちはみんなおしゃれで、若い頃からかわいい指輪をして出かけていたが、私はおしゃれをして出掛けるのは大好きだったが指に何かをつけると言う事は嫌いだった。
何となく邪魔に感じて、つけたとしてもすぐに外してしまいたい気分になるのだ。
だから婚約指輪はもらってもタンスの中にずっと閉まったままになってしまうだろう。
だが、そのようなひとも世の中にはたくさんいるらしい。
私の友達にも一人いた。だが彼女は、全然つけないと彼に悪いと思ったらしい。
取ったり外したりの日々を送っていたと言う。
そんな彼女は、ある晩お風呂に入る時に指から外し、近くにあったちり紙の上に置き、そのまま丸めておいてしまったそうだ。
ここまで話したところでもう気がついたかと思うが、そうなのだ。
翌朝はゴミの日で、いつも彼がゴミ出しをしているのだ。
彼は丸めてあるちり紙をゴミと間違えて捨ててしまったようだ。
そのことに気がついた友だちは、彼にまだ話す事が出来ない。
閉まっておくのももったいないし、つけたり外したりだとなくす恐れがある。
それならば飾っておこうかなと、相手もいないのに考えてしまう私である。